そのたびにどこにゆくのだろうか/あらい
。人混みに落とした 楕円形な葉緑体より。どうやら木の枝の、夥しい数に暇を任せて、いくらか蘇る記憶にしがみついて/戻る/悲鳴が耳について。飛沫づくしの金枝玉葉にダビデと名付けて、
今、生徒諸君に亜ぐ。
弾かれたように、呆れては。たぶん言語にもあえない生命線で、オペラ座で
自由に目覚めればどこか、彗星の魂動をきく、ホルスの目で、波風もない
突っ立ったまま。氷砂糖の病葉で赤字を雷雲に被せる、振り返って
みれば憑かれたように賑やかで或れ 痺れるような火のような目眩をまとった、
ココロがとけていた。そのうちひびわれ、そのうちはち切れる。楔揃いの書生、諸説あり。
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