coincidentia oppositorum/ホロウ・シカエルボク
 
ばかり飛ばしているなんてひどい体たらくだ、自分が何の為にそれをしているのか、いつでもそれを理解して余計なことに気をやらなければそんなに難しいことでは無い、まあ、簡単なことでもないけどね、俺だって横道にそれることはある、下らない揉め事に首を突っ込んでしまうことだってあるさ、どんな境遇でも同じことさ、常に自分の中で蠢いている得体の知れない生物のことを感じているだけでいい、そいつとは話が出来ない、でも、気にかけてやっていれば拒絶されたりするようなことはない、なんたって求めているものは同じなんだから…わかるかな、つまり、書くということはそいつの中にあるものを自分が使っている言葉で語るということなんだ、だか
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