心が騒ぐままに/ホロウ・シカエルボク
 
ら本当はこの俺もなにか巨大なものの道具のひとつに過ぎなくて、使い勝手を試されてるだけなのかもしれない、なんて考えることがあるよ、だけど、きっとそれだけじゃないんだって強く思える理由は、静かに、じわじわと高揚するものが確かに自分の中にあるからなんだろうな、どれだけの言葉を記して来ただろう、それはどれも同じようなものに見えるけれど、それぞれに違いがあり、いろいろな道へ好き勝手に飛んで行っては、ブーメランみたいに手元に戻って来る、帰って来ることを理解している、もしかしたらそれがテーマというものなのかもしれないな、飛んで行った時と帰って来た時ではほんの少し様子を変えているんだ、道の途中で色々なものを拾って
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