心が騒ぐままに/ホロウ・シカエルボク
 
ってきたんだろうね、それは勝手に俺の中に潜り込んで、俺が使いやすいものへと形を変える、数週間後か数年後か、はっきりとはわからないけれど、ある日それは突然また俺の手のひらへと現れて、違う意味を持ちたがる、ずっとその繰り返しだ、いつか俺の言葉は、俺にしか理解出来ないものになる、もしかしたらもうなり始めているのかもしれない、その時俺は初めて、そこそこ満足するものが出来たと感じるんだろうな、でもさ、これは正解があるものではない、ゴールが定められているものでもない、俺は生きるだけ生きて、続きを探し続ける、陳腐な言葉で言えば終わりなき旅ってやつさ、どこに行こうとしているかわからない旅が一番楽しいんだ、そうは思わないか?


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