それだけじゃ片付かない何かの為に/ホロウ・シカエルボク
 
なにしろ俺の電源は落ちることが無いからね、ちょっとでも隙があればすぐに余計なものを捻じ込んで来ようとするしね、そうだな、もしかしたら俺にとっての詩というものは、俺自身と日常と人格と本質の鬩ぎ合いなのかもしれないな、こんな風に考えたのは初めてだけれど、なるほど、こいつはとてもわかりやすくて、核心をついているような気がするよ、こんな風に、書きながらいろいろなことが霧の中から見えてくるのさ、思うに思考というものには、それに適した速度というものがあるんだな、エンジンと同じで、ある程度回さないと状態が良くならないんだ、出来るだけ早く、長くね…そうしないと不純物が混じってしまう、そして、効率が悪くなるんだ、熟
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