秋の終わり 冬の始まり/201
 

好き勝手に生きてると思ってる
その毎日に余計なお節介はしたくない
黙ってることさえ時にうるさい
せいぜい適当な嘘を吐くだけさ
そうやって僕も生きていく

説明できない
でもいつかは分かるさ
君にも心臓があって
二億回だかそのぐらいの
時間がある
そのうちに僕がまた不謹慎な冗談で
身を滅ぼさない程度に人を恐怖に陥れる
わざわざ暗くする必要もない
夜はやって来る

ただその時間の中で
君が聞く音の事を
書きたいだけなのかもしれない
素晴らしいかもしれない
絶望的かもしれない
取るに足らなくて
ありきたりかもしれない
でも君はその音を聞くだろう
君もその
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