海りんご/秋葉竹
なんでなんだろう
ただ
海ぶどうがあるのなら
海りんごだってあって然るべきだ
なんて
そんな安易なバカバカしい発想が
そもそも
なにかの条理に叛いていたのだろうか
神さまの思し召しだとか
死ねば天国へゆけるだとか
叶わない愛は無いだとか
夜はひとを溺れさせるだとか
そんな
無窮の煌めきのなかにしかない
夢のような純真が
ただの
あるべき『海りんご』を
どこかでは活躍してそうな
ヒーローにしてしまっているのだろうか?
な、なんてこと?
なに書いてんだか、わからない感じだ
摂理無窮。
あたしはただなんの損得勘定もなく
あから
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