真夜中には哀歌を、不吉な目覚めには朝の光を/ホロウ・シカエルボク
た、ということは、人為的なものだということだ、不規則であること、それは人間のリズムなんだ、待てよ、ということは、規則性というのは人間を軸にして考えられてはいないということになるな、本当に人間という生きものは、自分以外のものに基準を設けることが好きだねぇ、自分自身の中に自分だけの神を持ってなにが悪い?世界をかえるものは政治や宗教じゃない、それはパーソナルな神でしか成し遂げることが出来ない奇跡なのだ、そうさ、人間はアイデンティティをサボる生きものだ、困難や苦痛の予兆に怯え、無難な流れに乗っかるだけの…そしてそのうち、脳味噌の使い方も忘れる、誰にでも言えるような言葉しか発さなくなる、自我と成長期の終わり
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