bottomless swamp/ホロウ・シカエルボク
 
本質を突き付けられる度にどこか後ろめたい気持ちになるのは、萎んだ本能が胸の奥ですすり泣くせいだ、ここから夜になるまでの間にいったい何が出来る?漫画でも読むかい、それとも小説にする?それとも何かしら脳味噌から引っ張り出して少し書いてみるかい、何をどんな風に語ることが出来ても、それでそいつ自身の価値が上がるわけじゃない、結局のところ、そんなお前は何が書けるんだっていう話になる、知識で理論武装した話なんか何の興味もない、生身の話をしたいから表現に手を染めた、いろいろな書き方を試してみた、こだわりが無くなって来てからは、ずっと、あらゆる道筋は一本の道になりつつある、頼道をしなければ道の本質は見えてこないも
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