bottomless swamp/ホロウ・シカエルボク
いものさ、どんな言葉を書くことが出来ても、どんな熱情を語ることが出来ても、自分自身が空っぽなら虚しく反響するだけさ、夕暮れは終わり始めている、そして俺はいま書きかけているものについて考える、生きて来た分の蓄積がまとめて頭の中を駆け巡る、数十年分の詩篇の続きをずっと書き続けている、長い長いたったひとつの詩さ、それは俺がくたばるときに初めて完結する、そして二度と始まることは無い、もしそんな時が来たら、あんた、その先を引き受けてくれるかい?
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