bottomless swamp/ホロウ・シカエルボク
つ、そこにどれだけ自分だけのやり方を練り込むかということなのだ、最初から最後まで完全に自分だけのもの、だなんて、現代では不可能に近い、多種多様なスタイルが常に生まれている、何をどれだけ使うのか、巨大な道具箱の中からどれとどれを使ってどんなものを作るのか、一行ごとにその選択を行いながら指先を動かしている、分岐だらけの、おまけに正解もゴールも無いゲーム、初期のテレビゲームみたいに、死なない限りは永遠に続けることが出来る、ある意味でそれは、どんなこだわりも関係ない世界、リアルタイムである以外に重要なことなんてないのかもしれない、カードを切るように、コインをベットするように、割に合わないギャンブルは繰り返
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