パーフェクト・ワールドはなにもかも未定/ホロウ・シカエルボク
 
た、それがきちんと効くとわかってからは、抵抗は全く無くなった、殺菌や消毒なんかの効果があって、それだけは治るのは凄く速くなる、こんな小さな話だけでも、若い頃の自分がどれだけ馬鹿だったかわかる、真面目に生きていれば人間は必ず賢くなる、もちろん、人間という生きものの尺度で言う真面目であって、社会的にどうこうという話ではない、特に近頃の社会なんてものは、それなしでは生きることすらままならない連中の為の松葉杖みたいなものだから、少なくとも俺には必要無い―必要最小限に関わるくらいで、いい―身体は傷つくか痛めつけることでそこにあるとわかる、身体を鍛えるというのは詩人にとっては愉快なものだ、そこには必ず注ぎ込ん
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