Season of Violence Author/おまる
ーチクパーチクと、、、
「たしかにおれ達は皆一様ににぎやかしだ。いやだからこそ、一度でいいからやってみてーんだ。どうにかして、この島を掌中に収めてみたい、、、かの地に立ってみたいものだと、心トキメかせて、いてもたってもいられない」
「日本人の野郎ども、また金でなんとかしようとしてやがる。駄目だな、下品な野郎どもだ!」
「おれらだって、島の近所じゃねーか」
「おう。台湾だなんて、見てみろ。島はつい目と鼻の先にあるっつーのに、なかなかちっとやそっとの容易なことでは島のお姿を拝めねえってのに」
「それができる男が一人いやがる」
「石摩羅のことか!」(といって嫉妬で声を
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