メモ(主に映画についてのこと)/由比良 倖
 
ことがなかったけれど、僕がたまたまタルコフスキーの『ノスタルジア』が好きで、何度も見ているのは、やっぱり彼のリアリティに関する感覚の確かさを朧気ながら、彼と共有していられたからかもしれない。(タルコフスキーの『鏡』と『ソラリス』などを見たいのだけど、ネットでは見られないので、Blu-rayを買おうと思ってる。)


 もちろん、今書いたことは、映画だけに言えることではない。僕は今までも、音楽や言葉はそういうもの、つまり永遠の現在、束の間の永遠を、半永久的に残すことの出来る、ほとんどあり得ないくらいに奇跡的な表現手段だと思ってきた。
 音楽と言葉の美しさについては、今までにもたくさん書いて
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