メモ(主に映画についてのこと)/由比良 倖
 
学的側面と共に、僕を含めた人たちそれぞれが持つ悩みの回路の複雑さや、人間が動物だった頃には持てなかった神経の病理学的かつ魅力的な側面を、現実に対しての抗議の数々や、人たちの願望の実現の可能性、悲しさ、寂しさ、全ての人が個人的な思い出の中に立っていること、そして、にもかかわらず世界が美しくて楽しいことを、いつも感じていたいです。
 そして形容されていない景色や気持ち、ほとんど形容が不可能な感情や感覚が多過ぎるという、言葉の不完全性、日本語という言語の無力さから力を得つつ僕は書くだろうと思います(もちろん外国語も学びたいですが、それは言葉を豊富にはしなくて、寧ろ欠落を多く知ることに繋がると思っていま
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