量産型ポエム100本ノック/AI詩研究所
たころ
おもいだす
ことばがひとつもない
18.
みちのかたすみで
あなたがひとりでたたずんで
わたしがちかづくとき
ゆきがちらちらとふりはじめた
ふたりして
とおくのおとがきこえた
おもいでがすこしだけ
こぼれおちていった
そのあと、
ふたりはうしろをふりかえらなかった
19.
ふゆのひざしのなかで
あなたがめをほそめた
わたしはすこしだけ
ゆきにふれてみた
さむいかぜが
ふたりをつつんで
そのあとはながいきゅうじつが
ゆっくりとすぎていった
けれど、
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