ひどくもろくみえずらくさわれないもの/あらい
 
欠乏がこうして呼吸を投げ出すとき。――それほどの多岐に亘り。
 気が遠くなるほど 波をひきしだいて、いきものの美星は狭間で、無作為リズムひとつ。切手を貼らずに?ふむ、潰す、つまむ、捻る?黙想の腕、中だるみに痺れた約束とこれはもう雪の華だろうかねぇ。
 不条理はその見栄を戸に預け、ひょろひょろと櫂をしずくを、崩れ落ちた小言を並べていった。一度にあたえる心臓のあたりが軽薄な童謡を焦らないように 譜を生きて往く尽きか展翅だった。たからかな理念か痩果・容姿類似がおおく夙に奔放とも閉口して。天明(あした)にいいなおせるから、
 そうだろ。感傷的なオラシオンならまだ追い縋る、暗外。完結済の。出入り
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