ひどくもろくみえずらくさわれないもの/あらい
 
。引きだしの天井にのしかかり、わななく粒子と気体は こきあげるように巡り、両の眼だけ傍で在り続けるなら、しまいを頂戴。とあちこち空々しいばかりの雨 ぽつぽつと染み込んだあの、

  よこしまな序文について


(いままでを畏れ、従いましょう)
 忘れ果て 無感覚になる 浮薄時半
 徒労もないくせに、物静かに褪色する体言・壇


少焉は、薔薇色だった亡骸を。
 描写するおろそかな滑車に軋み、うつ伏せの息吹の音一本ずつ。目眩に窃(ぬす)まれる砂を房で、咲かせたら? 餞に由来するたなざらしの、ありきたりの見解や、次第に薄れゆく生形(きなり)海図に応じて。複雑で干潮で頼り
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