早朝、出勤前-観察者の端くれの説く、万物の変-/鏡文志
にいながらあの世にいる。想像力の世界に住まう者でありますから。
似
この世で、最も意義深く、また問題深く、最も不思議で、最も煩わしく、ありとあらゆるものに、可能性や、想像力、神の存在を教えてくれるのは、我慢。そしてそれを器用に使いこなす者達の忍耐精神である。
人は何故我慢などするのだろう。
我慢するものは不思議だ。我儘を決して許さない。
もしこの世に我慢が無ければ、動植物はいがみ合い、殺し合い、愛し合うことさえ、好き放題出来てしまうのに。
愛の忍耐と根性。想像力と思いやりが人に我慢を強いる。
大切なのは、どれだけどちらが我慢していたかではなく、どれだけどちらが広く
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