自殺には感覚的な痛みがない/由比良 倖
 
虹色に包まれて(きらきら、わたしわたしを狙撃すれば浮ける・・浮けるから
(笑うとわたしシナプスまで暴発して(るいるいるい 泣きたくなるじゃんか
 ほらあなたまでうまれてはじめてあなたはうまれただからはい

みんなえがおだからわたしはめがたいくつでげんきがない
テレキャスターを振り回しあたまというあたまをぼくさつ
これは私の弔いなのよ 鎮魂なの 
だから遊歩道の王様たちは光に包まれていくけど 私は哀しくともただ・・


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朝がぼくになにをしたって 粘りけのあるものがこみ上げてくる
羊たちの群れ 緑の羊たちが溶岩に焼かれている じろじろ 兵隊、ふつつかものな
季節がぼく
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