Sweet Thing。/田中宏輔
 
なれば、わたしそのものになったりするように。


ひとつの場がひとつの時間に
(R・A・ラファティ『草の日々、藁の日々』2、浅倉久志訳)


われわれにとって自分の感じていることのみが存在しているので
(プルースト『一九一五年末ごろのプルーストによる小説続篇の解明』、鈴木道彦訳)


匂い同士は知りあいではない。
(ヴァレリー『残肴集(アナレクタ)』一〇〇、寺田 透訳)


認識は存在そのものとはなんの関係もないのだ。
(ロレンス『エドガー・アラン・ポオ』羽矢謙一訳)


わたしは、わたしの新しい顔を見た。
(シャルル・プリニエ『醜女の日記』一九三七年五月二
[次のページ]
戻る   Point(7)