PAC-MAN/ホロウ・シカエルボク
 
ロギーなんて歩みを止めるための言い訳にしか見えないよ、安住を望むのなら自分だけの言葉なんて捨ててしまうべきだ、同じ道を歩いていても違うことを考えている、視点だって上を見たり下を見たりする、天気や気分、体調によって変わって来る事実だっていくらでもあるはずさ、ほんの半径数メートルの中でさえすべてを把握することは出来はしない、いつだって取りこぼしの方が多いのさ、人間なんてどんなやつだって思い上がった間抜けに過ぎない、もしも知っていると信じているなら、そいつは自分を恥じるべきなんだ、結論が欲しいんじゃない、それには絶対に追いつけない、ただ俺は少しでもそいつに近付いてみたいだけなのさ、そしてこうして家の鍵を
[次のページ]
戻る   Point(2)