裏路地にある宿根草の群れは渇れて生きるか/あらい
 
色して、めざめるより
 はやくたわごとを柔らかい布に包んで

(眼帯とコルセットが捨ててあった)
(コンドームとファスナーは破損していた)


ただ眩しかったのだと散散思い返すけれど、
その花に名前すら与えることもできずにいる。
(また きっと歩いても/どこか よこたわるみち)
反射した首だけが微笑む花の色はまぐあい
、とんとわからなかった。あわいうしろかげが
革底を交わすような未知を見舞う。目的地はすっかり暗くなり、





 この耳が成り立つには空気を食い縛り場をこらす
 いまを追いかけて追い越されて追い越して置いていく、兆しは
 ふたつとない性器を植
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