裏路地にある宿根草の群れは渇れて生きるか/あらい
/人知れず包み隠さず吹き上げる砂塵が
、自分はその器ではないというか
ゆらゆらと立ち昇るカイトにみえるなんて、嘘をついた
(すなおという)ヒカリは音色を溢していくので
錆びついた肥沃に藁を敷き詰める
加護を持ち歩を運ぶ
ひるがえり佇ませる息吹のひとつはどこか一定の大地を目指して
通り魔も遭難するような災難を被る。森に林に赤ん坊を隠しては
そぞろ歩いてもちっとも進まないじゃないか――
恐怖をもかき乱す、轍の跡と
おりこまれた。日暮れも蜩も
悲劇に値する無防備に
群がりながら。薄月と離れてく
//いまじだいの苛立ちに眼
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