滅紫雲の揺籃/あらい
る、みずぎわで、明日はすべてで。どうか赤茶けるいいゆめを。沈んだ泡を言葉にする
ただ海底に放牧された明星がゆれながら、咲きひらく。と、きいたことがあります。死胎になり損なう鬨の声をはじく。きれいなたしなみが誠に、ほがらかなきれはしでくりぬく、と、ひとつまみ。合鍵と粘土で退屈にピントを合わせる、よほどひそひそ放つということは、むちゃくちゃな役目で
そして得られたことによると、満員列車の表情をうつした。目ではみえない濃淡のそれを追って、どれもまたとない鈍色。じんわりと浸透する、ひとで或る空を仰ぐ。寄せ集めの暁が息苦しさの干潟へ。ゆっくりでいいから手を引いて、さびしさが栄えてから周囲のものと
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