滅紫雲の揺籃/あらい
 
さくれ立つ
〈蛭は萎れ 虱は腐る 蟻は錆びたばかりの〉
自由であろう 賭して つぶやく

 道をつけるように踏んづけていく翠雨。昨日は泣いた、今日は笑った。すこし顔をのぞかせる白い花が開け放す向こう側から、どどと みちみちてできるだけの、ちょいと射すから。耳触りのいいその声が、好きだと思った
 自惚れを切り離したムにかえり、そこに小石という成れの果てを飾りつける。愛称は踊り子をしています。それだけ 視線を投げて創られる 生々しさ、選ぶばかりと発露し、弱く眩しい乏しさもやわらかくある栄華と 違いないと明らかに並び立てる。まばらに緩め排泄と数を合わせ、それが であって 最もうすく多くはしる、
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