それで幾分安堵する。生け簀のものは頼りない/あらい
だから現実逃避だから
知識も経験もない、あっけらかんとした骨組み
ただここまで生きてこれただけで
程度の低さを飛び跳ねて
枠組みに収まらない構図として
熟考する処理は逃げ出してしまうことの方が膨大だから
いまはそうだな。
あちこちからひっきりなしに寝言、
忍ばせる潮が満ちてきて、追って重ねる衣服の裾も
暴力的な遊びこごろや、健かな大声の詰まったもの
人骨とレモネードを半畳の幸福に貧する仕掛けを
エゴイズムの沼地にこだまする。
錆びた鉄骨が座標に絡まる。杜撰な勇者の剣だろうな
卑屈さばかり持ち出した不用意な歓声が聞こえるんだ
如
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