たそがれのもり/あらい
のあしあとだとして。今に触れる、獣道だと云うことになり……
その、いくつかの束ね、また誹り。
綿毛の靴はすこし窮屈で、沁み入るばかりのそよ風の、眩しい鈴をかざしている。しんみりとうたかたの燐粉だと仕舞い込んだ、露ツユのこと
方向音痴の鼻歌を歩幅に喰わせて、朽ちるときまで風を咽む、花と云うには拙いけれども、
このやわらかな腐葉土の歌を、どこかだれかが、運んでいった、アスファルトの視線に囚われた、みずたまりだろうなあ――
いま、根腐れを起こした黄水仙のツラだけが春を揺らす。
アクリルに浸された過去の針をそっと抜いて、浮いたり沈んだりしながら、明日の天気を占うようなホノカゲを籠目
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