sealed/ホロウ・シカエルボク
本質ってものさ、どうせお前は鼻で笑うんだろう、小理屈をこねて知ったような顔をするだろう…だけどそんな小細工が、俺がここに差し出したものを超えることは決してないのさ…自己紹介させて欲しい、我が名は、ホロウ・シカエルボク―深紅の混沌の中で、ポエジーの根源を叫ぶものさ…渇望するものは決して手に入らない、飢えは、完全に満たされることなどない、次のなにかを手に入れるには、胃袋に落ちたものをきちんと消化吸収しなければならない、だけどその頃には、次に手に入れようとしていたものは随分かたちを変えているだろう…初めはそのことがとても苛立たしかった、どうしてそのままのかたちでは無いのか、どうしてタイミングを失ってしま
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