sealed/ホロウ・シカエルボク
しれない、本当はどうだったかなんてもちろん思い出せない、だけど、いまとなっては、そう考えるのが最も自然なことのように思えるよ、俺は憑りつかれて、とち狂って、ぶっ飛んでいたいのさ、ヤバい話じゃない、イルーガルな話なんかじゃないよ、想像力と集中力でそこに辿り着くのさ、そんなに難しい話じゃない、そうさ、俺にはちっとも難しい話じゃない…どうしてそれなのか?嘘偽り、虚飾や意図が一番存在しない世界だからさ、生身の感覚だけを、思考の感電を記録していくだけなんだ、そうして無作為に吐き出されていった言葉たちが俺の構成を塗り替えていく、それは輪廻に近い感覚と言っていい、生きながら死ぬことが出来る、それがポエジーの本質
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