清らかな猫の唄/森 真察人
 
い雪の絨毯(じゅうたん)が駐車場に煌(きら)めいていた。雪は街灯のやさしい光を反射して 僕を慰めてくれていた。
 
 轟音とともに稲妻が地面に墜落し 雪が烈しく?(ひか)った。その刹那 僕はいつかの朝のマクドナルドを思い出した。

  客はみな生気を失った山羊(やぎ)のようにハンバーガーを頬張っている。

  ──お父さん、みんな悩んでいるんだね。
  ──それは違う。君が悩んでいるんだ。

 今日は雷雪(らいせつ)だった。

──お父さん、いまからギターを始めるのなんてもう遅いよね。
──何を言う。君にはまだギターと触れ合う時間がたくさんある
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