引用の詩学。/田中宏輔
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(マラルメ『詩の危機』南條彰宏訳)
ただ一つの文章しか存在しないのだ、それがいまだに読み解かれていない。
(アンドレ・ブルトン『ただ一つのテクスト』安藤元雄訳)
離反は信仰の行為です。そして一切は神のうちに存在し、神のうちで起るのです。特に神からの背反がそうなのです。
(トーマス・マン『ファウスト博士』一五、関 泰祐・関 楠生訳)
罪の反対は信仰なのである(、、、、、、、、、、、、)。それゆえに、ローマ書第十四章二十三節には、すべて信仰によらないことは罪である、と言われている。
(キルケゴール『死に至る病』第二編・A・第一章、桝田啓三郎訳)
苦悩
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