引用の詩学。/田中宏輔
之訳)
森へ行こう
(マルグリット・デュラス『太平洋の防波堤』第2部、田中倫郎訳)
詩は森のなかで行われる
(アンドレ・ブルトン『サン・ロマノへ通じる街道の上で』清岡卓行訳)
とりわけおもしろいのが、この森さ。
(アガサ・クリスティー『火曜クラブ』第二話、中村妙子訳)
ようこそ、一九六一年に
(ロバート・シルヴァーバーグ『時間線を遡って』7、中村保男訳)
過去はふくろう(、、、、)の巣のまわりにある骨のようなものである。
(ギマランエス・ローザ『大いなる奥地』中川 敏訳)
おや! 破片(かけら)だ! 水瓶(みずさし)が壊れている
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