引用の詩学。/田中宏輔
 
ートに表現する能力が欠けているために、どれだけ相手を、また自分を傷つけてきたのだろうかと思わずにはいられない。




神とは最初の遠い昔の細胞が死んで以来の細胞たちの中に累積された知である。
われわれはその知の中に住む
(ジェイムズ・メリル『ミラベルの数の書』9.9、志村正雄訳)


夢想で作り上げたものは現実で償わなければならないと思う。
(ジェイムズ・メリル『イーフレイムの書』I、志村正雄訳)


(僕はめったに感じられないことであるけれど、
 世界が現実(リアル)であると見える人々を僕は愛す)。
(ジェイムズ・メリル『イーフレイムの書』O、志村正雄訳)

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