Desolation Angel/ホロウ・シカエルボク
れ去られて行く、いつかは皆あんな風に二度と帰れないところへと運ばれていく、何をやり遂げようと、何をやり残そうと…有限だからこそ生きられるのだと何かで読んだことがあるけれど、どうだろうね、もしも永遠の命が手に入るのなら俺は真っ先にそれを望むだろう、生きれば生きただけ分かることって確かにあるし、それに、自分が例えば二百歳とかになったとして、その時いったいどんな詩を書いているのか、とても興味があるからね―ディランが仏頂面のまま口を噤んだので笑いながらのんびりと歩いた、ひとりぼっちはつまらない、という歌があったけれど、ひとりぼっちこそがむしろ最高さ…いろいろあって、大きな声じゃちょっと言えないんだけどね、
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