Desolation Angel/ホロウ・シカエルボク
 
じていた、そう、面倒臭いことばかりだったよ、とくに集団生活を強いられている間はね、今はもう少しマシになった、だって少なくともそれは自分で選ぶことが出来るからね、もちろん、なにからなにまで自由というわけにはいかないけれど…歳を取るのは悪いことじゃない、そう思え始めたのは、自分がいつもいつもある程度の時間を割いては何を書こうとしているのかということが朧げに見え始めてきたからで、おまけにそれは昔みたいに鼻息を荒くしなくてもすらすらと並べることが出来た、まるで自分がそれを書きつける前から置き場所が決まっているんじゃないかって思えるみたいにさ、そしてまた新しいものが出来る、炎が噴き出すように書いていたものも
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