いつか、まあ、そのうち/ホロウ・シカエルボク
だけど
走りたい道によって行く店が決まることってたまにあるじゃない
日常なんて一番空っぽな状態だよ
長い信号待ちの間にはそのまま
地球の裏側の辺りまで深い落とし穴に落ちるんじゃないかなんて気分になるよ
だから僕は詩を書く
だから僕は詩を書くんだ
亡霊のように漂っては充満する虚しさのために
信号が青になったらアクセルを吹かしてそのまま
行けるところまで行ってみたい衝動に駆られたりするけど
後ろのタイヤを新しくするまでは大人しくしているつもりなんだ
そろそろオイルも変えないといけないし
物事のほとんどには理由なんてないから
少し居心地のいい方を探しては選択していくのさ
生き
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