いつか、まあ、そのうち/ホロウ・シカエルボク
生きる意味だのなんだののために言葉を費やす段階はもう終わったんだ
選んだものを続けるだけさ
そしていつだってまた新しいものを選べるように耳を立てておくんだ
道端で枯れた草が風に運ばれている
そのたびに僕は思い出すんだ
僕のために枯れた花たちのことを
いつのまにかすっかり居なくなっちまったあいつらのことを
音楽は流れ続けている
それが終わる夜のことなんて考えられない
ねえ君、誰も理由のために生きるべきではない
それは君の動力になり得る代わりに君を縛る鎖にもなる
顕微鏡のようなものだと考えて御覧
それだと君の見たいもの以外のすべては見ることなく終わってしまうわけさ
それにして
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