エイフェックス・ツイン、永遠に(改稿)/由比良 倖
ることもなく、突発的に始まるゲームを楽しんだり、読書をしたりした。私はその頃は読書も好きではなかったし、だからいつも音楽を聴いていた。まだタッチパネルではなかった頃のiPodに、やっぱり今と同じ、エレクトロニカを入れて聴いていた。私に異常があったのか、無かったのか、とにかく何も食べなかったのだけど、それで健康に支障は感じなかったし、自傷はしていたけれど、殆ど興味半分でカッターナイフで皮膚の表面を少し傷つけていた程度だった。その程度でも、両親は慌てふためいていて、私は申し訳なく思った。Yくらいたくさん切っていたら、うちの親なら卒倒していたんじゃないか。彼は何が悩みだったのか、大学を休学していて、休学
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