泡(あぶく)/ホロウ・シカエルボク
ようなものだ、最初の一音すらその星に届くことはないというのに、そうさ、結局のところ、それは過剰な欲望の表れだ、食っても食っても食い足りない餓鬼どもの饗宴だ、脳味噌はそいつらの食いカスで出来ている、声を上げろ、押さえられない声は一番心に近い、飢えろ、飢えろ、飢えろ―食らいついたら破裂するほど噛み砕いて飲み込むんだ、俺は欲望の結晶になりたい、そしてそれをあちらこちらに突き付けてやりたいのさ、俺にはそんなもの以外すべて嘘に見えてしまうんだ、何故こんなところに放り込まれたのだ、答えを求めようとするな、そんな問いは忘れたころにおそらくは勝手に見つけることが出来るだろう、沈んで―沈んでしまいたくはないか、緩や
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