伊藤さん/たま
 
伊藤さんからお手紙が来た
「二次審査通過のお知らせ」在中
あらま、ご丁寧にありがとうございます

ことしは二回目の応募だった
二月に六句書いてネットで投稿した
昨年は一九〇万句余りの応募があったという
すごいなぁ、いったいどんな世界やねん
あまりにも桁が違いすぎる
詩や小説の世界では多くて二〇〇〇通なのに

一年も二年もかけて書いたわたしの小説は
一次予選でなんの断りもなくポイと落とされる
俳句なんて五分あれば書けるのに
あまりにも理不尽だとおもう
それが投稿者の定めとはいえやはり落ち込む

でも、伊藤さんとこで落とされても気にならない
たぶんその理由は
一九
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