悲しみみたいな、雪/秋葉竹
なければそれで
しあわせなんだと想うけど、
ただ、
なければそれで
生きてゆけない悲しみがあって、さ
金稼ぐために働いてる場所でさえ
ふつうに生きれるかね、ほしいなー、
って
かね、いるやん、
って
想うやん
悲しみばかりが、
雪みたいに、
ふりしきる
なぁんて
笑っちゃうほど
詩人を忘れ去ったみたいな
安易な比喩、
ハハハハハ、
失格ばかり、なんや?
かろうじて、人間は、
失格しませんよ、って
あのひとには
強がりたい、かな?
でも、
それしかうたえない状況を、
体験してしまったら?
せめて、
キレーゴトみたいな
子どもが
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