bad religion/ホロウ・シカエルボク
 
群がることで人間は落ちるところまで落ちてしまった、もはやそれは個人ではない、上空にかかった雲のようなたったひとつの意識だ、現代社会とはたったひとつのイデオロギーによって遺伝子を繋ぐ単細胞生物に過ぎない、新しいビルや車、産業のためにほとんどの一〇〇年がドブに捨てられている、俺はお前らのようにはならないよ、生まれてこのかたずっとそう思って生きてきた、それで何もこの手にすることが出来なくとも、選択しなかったという一点に置いて自分のままで終われる、とはいえ、人生は長く、また新しい感覚が俺がこの身体に明日を呼び込む理由になる、俺が吐き出すものはいつだって誰もまだ見たことが無いものさ、だってそれは俺だけにしか
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