「神秘体験について」/ジム・プリマス
れて、追い詰められて、彼らに追い越されるたびに、パチンというラップ音のような音がして、身体が痺れ、視界がだんだん暗くなり、身体の力が抜け、しまいには車を運転できなくなり、路肩に車を止めて、車から降りて、樹の根元に座り込んで、このままでは死んでしまうと思ったとき、天空の高い場所から何かが雷のように落ちてきた。
それが頭のてっぺんの、ブラフマーのチャクラから、僕の身体のなかに入ってきた刹那、失っていた活力が蘇り、目の前が明るくなり、身体が元気になり、意識がとてもクリアーになった。僕が車に乗り込み、走り始めると、明らかな悪意を感じる車の集団に、また、つかまった。
僕の身体に入ってきたそれは、とて
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