猫の女の瞳には。/秋葉竹
 
 

あたし、
ほんとは
猫なんだ。

猫の世界は悲しみが
ただの人間さまからみれば
立てない地軸で廻ってる。

そんな感じで、いいのかにゃ〜?

猫の世界は純愛が
こぼれる金の砂のよう
罪の重さに耐えられず
夜空に散らばる星になる。

そんな気分で、いいのかにゃ〜?

ダイヤモンドの、音の波
もっとも大事な、悲しみと
あの三日月が、突き刺ささる
深夜の胸の、膨らみを
眺めあげられ、てるほうが、
幸せなのかもしれないにゃ〜、
ていうより、猫ならば、
爪研ぎながら、幸せに。
あんまりちゃんとは、知らないが、
なににも迷わず、そう祈る。


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