猫の女の瞳には。/秋葉竹
 

ほんとにそれで、いいのかにゃ〜?

あたし、
ほんとは、
猫なのに。

しっかりしっとりしっぼりと
流れつづける愛の肌。
えらばれつづける悲しみの
耐えかたを知る猫はいず、
猫の女は啼きながら、
青い瞳に涙溜め、
そっとリボンを胸につけ
人間さまに憧れる。

あたし、
ほんとは、
猫だから。

あたし、
ほんとは、
憧れる。

けれども、
それで、
いいのかにゃ〜?








戻る   Point(2)