いつまでも少年のままでいられたものならば/板谷みきょう
 
十代の頃、坊主頭のボクは
がなるように
歌うしかなかった

裡に潜む得体の知れない
悶々とした想いの捌け口を求めて
形に
言葉に
縋りながら歌っていた

生活の為に地方テレビ局で
リポーターをしていた
売れないフォーク歌手の
地方回りの前座に
地元のシンガーとして
抜擢されてから
全道各地のライブの時に
前座でボクを使ってくれ
そして
出演料として小遣をくれた

当時のボクは
それだけの価値のある歌を作り
歌っていると思っていた

そこで
舞台表現についてを教わり
地元の歌手や
各地のお店を紹介して貰い
師匠として尊敬もした

それは
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