好き/由比良 倖
 
好きで、好きで、好きな気持ちを抑えられないときは
好きとあなたに言うんじゃなくて、
あなたの力になりたいし、あなたのことを祈るだけで、
私は生きていて、本当に幸せだと感じます。

あなたはどうして私に良くしてくれるのでしょうか?
あなたは人の好き嫌いをはっきり言うのに、
どうして私を好きでい続けてくれるのでしょうか?

私は、私のことなんかどうでもいいからあなたに幸せになって欲しいし、
あなたは、俺の事はいいから君は君自身を心配してくれ、と言う。
私が死のうとしたときも、悲嘆や非難はいっさい抜きで、
無茶はしないでくれ、と言ってくれて、
私は素直に、無茶はするまいと思いま
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