たとえ曇天星邱/あらい
 
緩めない、ただ跡形もなく、永遠を踊らせる輪舞曲、自身も他者も、いままさに根も葉もなく

 この手で感じている感覚はきっと吹きさらしのものでしょう、両手で囲うほのおは熱くも微温くもない、マボロシてあったのかも知れません。

 海岸はフルイドアートの中に。沈む

  それは?い雛罌の瞳の 粗末な街に寄せ返す

 したたかな朝日が開いたから、ふかく毛布を惹く、終ぞソファーはかたい海の底まで。檸檬色をふくむ。今さら銀の円鏡と夢幻に身を委ねてもただ苦しいのかもわからなかったが、
 吹き消すこともなく続いていったこの意図が、どこに繋がれるのでしょうか。ただこうしてどこか繕い、穴を埋めているだ
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