たとえ曇天星邱/あらい
 
ぼくも、今に乗せられた、破天荒を編み上げる 色の瞳も感じない、愉快な衝突を交わしている、さやさやとなる細い藤のつたない現象 縫うようでいて、留まることがない 砂紋の渦と零している、ある噂を

 わたくしの、あとにもさきにも

  ちいさな人生ではそのうち消えてしまいましたが

 ただ窓辺に腰掛け、今、春を待つていどの時をこうして 意味もなく 枯れ枝の葉脈と紬いでいる意味でございます。

 どうしてか涙地のオーロラはゆらゆらと湛え、臙脂のモビール、数秒後のあなたは隻眼の花が衣。勿忘草のノクターン 旻を描いている。もじゃくちゃ。
 銀光の歯車は祈りなき地面を紫に踏み鳴らす頃、斎を緩め
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