たとえ曇天星邱/あらい
ぼくも、今に乗せられた、破天荒を編み上げる 色の瞳も感じない、愉快な衝突を交わしている、さやさやとなる細い藤のつたない現象 縫うようでいて、留まることがない 砂紋の渦と零している、ある噂を
わたくしの、あとにもさきにも
ちいさな人生ではそのうち消えてしまいましたが
ただ窓辺に腰掛け、今、春を待つていどの時をこうして 意味もなく 枯れ枝の葉脈と紬いでいる意味でございます。
どうしてか涙地のオーロラはゆらゆらと湛え、臙脂のモビール、数秒後のあなたは隻眼の花が衣。勿忘草のノクターン 旻を描いている。もじゃくちゃ。
銀光の歯車は祈りなき地面を紫に踏み鳴らす頃、斎を緩め
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)